ウェザーニュースの毎年の予想のように、近年ゲリラ豪雨の発生回数が徐々に徐々に増えてきています。
天気予報で雨だと知っていても、配達中に予想を超えるような雨にでくわした経験のある軽貨物ドライバーも多いことでしょう。

雨の日の対策は軽貨物ドライバーにとって必修科目です。
今回は、雨の日のトラブルやクレーム、配達遅延を避けるために軽貨物ドライバーができる対策について、ご紹介していきます。
普段以上に気をつかう雨の日の配達ですが、しっかりと対策して稼げる軽貨物ドライバーへと進化していきましょう。
Contents
雨の日は配達トラブル増加!軽貨物ドライバーが気をつけることとは
雨の日には配達トラブルが増加する傾向があります。
配達トラブルの中には、交通事故もあり、首都高ドライバーズサイトの統計データによると、1時間あたりの交通事故件数が、雨の日は晴れの日の4倍事故も多くなるとのこと。
今回、雨の日の配達時に軽貨物ドライバーが気をつけていかなければならないことを以下のようにまとめています。
- 荷物や伝票の濡れ防止
- 雨の日の台車利用の注意点
- 雨の日の配達時の必需品について
- 雨の日の交通渋滞対策
- 視界不慮な雨の日に必要なドライバースキルとは
トラブルを防ぐための雨の日の注意点について、それぞれ詳しくご紹介していきましょう。
配達の際には雨で荷物や伝票が濡れないように気をつける
雨の日に一番多いトラブルは、荷物が雨に濡れてしまったということです。

荷物の種類ごとにビニール袋を使い分けている方もいれば、大きめのエコバックで代用している方もいます。
大容量のゴミ袋も重宝しますので、数枚荷台に載せておくことをおすすめしたいです。
雨で荷物が濡れてしまうとお客様からのクレームだけでなく、伝票の印字が滲んでしまい、配達先の情報も分からなくなってしまうトラブルも出てくるでしょう。
雨によって濡れないように対策することは、お客様に対してだけでなく、軽貨物ドライバー自身の配達業務の効率化にもつながります。
ゲリラ豪雨のような突然の大雨の際には、いったん配達業務をとめて、雨が小康状態になってから再度配達するというのも重要な判断です。
最近需要が高まっている「置き配」でも、雨の日には対策が必須。
荷物にビニールカバーをかけて置いておいたり、玄関先の雨が吹き込まない位置に荷物を置いたり。
場合によっては、置き配指定でも、インターホンを鳴らして直接渡すといった柔軟な対応も求められるでしょう。

雨の日の台車利用に盲点が!
雨の日には荷物だけでなく、荷物を運ぶのに便利な台車のコンディションや運び方にも注意しなければなりません。雨の日に台車から荷物が落ちてしまうと、そのまま荷物の濡れにつながってしまいます。
落としてしまったところが水たまりだと最悪。雨の日の台車での配達の際には、絶対に落とさないよう気をつけなければなりません。
また、台車の荷台が雨で濡れるということも想定されるでしょう。
台車の荷台の雨をタオルなどで拭きながら配達したり、中には、荷台に使い終わった段ボールを敷いて台車の荷台が濡れないように対策をしたりしているドライバーもいます。
台車の荷台に雨水がたまらないよう、最大限の配慮をしていきましょう。雨の日に台車を早く動かしていくと、小さな水たまりに入ってしまった際に、水しぶきが飛ぶこともあります。
その水しぶきで、荷物が濡れてしまい、配達先の方からクレームが来たり、トラブルになったりすることも多いです。
くれぐれも、雨の日の台車利用の際には、雨濡れ対策も施しながら、慌てずゆっくり確実に配達していくことが重要でしょう。
雨の日の配達にはレインブーツやレインコートは必需品
配達ドライバー自身が濡れないように対策しておくことも雨の日には重要です。荷物の濡れだけでなく、配達ドライバーがびしょ濡れで玄関にきて不快だったというクレームも多く寄せられています。

最低限の身なりを整えて仕事をしていくことは社会人の重要なスキルですので、くれぐれもびしょ濡れのまま、荷物の受け取り手の玄関に上がるようなことはしないようにしてください。
配達遅延に気をつけよう!雨の日の交通渋滞対策
雨の日は視界も悪く、スピードを抑えて走行するため、どうしても交通渋滞が避けられません。
ですので、雨の日の交通渋滞を回避する方法は普段の業務開始時間よりも30分から場合によっては1時間ほど早めに配達業務を開始することにつきます。
特に、スポット便やチャーター便では集荷時間や到着時間が厳守という案件もあるでしょう。
早めに着いてしまったら、集荷場所や配達場所の近くで時間をつぶすという選択肢も雨に日にはありです。
とにかく、遅刻しないように、早め早めの行動を心がけていくことが雨の日の渋滞対策として重要になります。
見晴らしの悪い雨の日にも稼げるドライバー必須のスキルとは
雨の日の運転時に注意したい点についてご紹介していきます。雨の日の運転時には、以下の点に気をつけてください。
- 車線上でブレーキをかける場所
- 運転前に、靴底を拭いたり、靴を履き替えたりしておくこと
- 急操作は絶対にしない
それぞれの項目について詳しくご説明していきます。
車線上のブレーキをかける場所に気をつけなければなりません。水たまりの上だけでなく、センターラインや横断歩道のペイントの上でブレーキをかけると、最悪スピンしてしまうことも。
停止時には早めのブレーキングを心がけるだけでなく、センターラインや横断歩道のペイントの上でブレーキをかけないようにしてください。
運転するまえに、靴底がびしょ濡れになっていないか確認することを強くおすすめします。
靴底が濡れていると、運転時にブレーキやアクセルを踏んだ際に、足がすべってペダルを踏み外してしまうことも少なくありません。
踏み外してしまうと不慮の事故につながることもありますので、気になる方は、雨の日は運転前に靴を履き替えたり、靴底がすべりにくい履物をあらかじめ履いておいたりして運転していくことも重要です。
また、雨の日には急操作をしてはいけません。
タイヤが濡れることで摩擦が減り、普段以上に動いてしまうことでスピンすることもあります。水たまりで急ハンドルをとるとおもいきり舵をとられてしまうでしょう。

他にも、運転前日にあらかじめ明日が雨だと分かっている場合には、窓ガラスが曇らないようにワイパーゴムを取り替えておいたり、フロントガラスやリアガラス、サイドミラーなどにガラスコーティングをしたりして、事前に対策を施しておくことも良いでしょう。
まとめ:「配達する荷物の雨の日対策は稼げるドライバーの重要なスキルです」
雨の日の配達の対策について、ドライバー目線でご紹介していきました。荷物が濡れないように対策するのはトラブルやクレーム防止の観点からも最重要です。
荷物だけでなく、自分自身が濡れて、荷物の受け手に不快なイメージを持たれないようにするのもお忘れなく。
雨の日には交通事故や渋滞といったトラブルも発生します。普段よりも一層安全運転で、確実に運行していくことも稼げる軽貨物ドライバーのスキルだと言えるでしょう。
雨の日の配達は神経を使いますが、配達のプロとして腕の見せ所でもあります。トラブルのない配達を確実にできるよう、日々の配達スキルを高めていきましょう。
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